終末な週末。
映画2012を観てきました。ローランド・エメリッヒ監督はどこまでも街を破壊するのが好きなようで、今回も本当に容赦なくその思いをぶつけています。
VFXは本当に見事。すさまじいばかりの破壊ぶり。しかしなんだか、物語自体は全体的に平坦で盛り上がりに欠ける感がありました。手に汗握る感じが薄いのです。
思えば過去のディザスタームービーの文法は、多くの登場人物のそれぞれの人間模様と結末が描かれるのが基本でしたが、この映画は基本1家族の視点。どんな危機的状況に見舞われようと、途中で退場とはいきません。
なので、どうも観ていて緊張感が湧かないのです。この手法は「インディペンス・デイ」や「デイ・アフタ・トゥモロー」しかり、エメリッヒ監督の定石なのでなにか意図があるのかもしれませんが、それにしても、であればもう少し家族の絆の部分を掘り下げてもいいような。
マイケル・ベイの「アルマゲドン」も、無茶な設定ではありましたが、こちらはいかにもアメリカ的な豪快な演出と主題歌による盛り上げ方がうまく、観終わった後の爽快感がありましたが。
少し微妙な思いで、映画館から寒空の現実へと戻って来たのでした。
妹尾美里トリオ"La Vie"。デビュー1年目で2枚目の作品だそうです。全て本人によるオリジナルでアレンジも担当。才人です。ミドル・ハイテンポが基調ですが、どの曲も弾むような力強さと癒し感がうまくブレンドされています。日本の季節を感じさせる曲調も美しく、爽やかさな印象です。
弾き方は、いかにもクラッシックからジャズに入ったような音量と切れの良さ。なかなか良いのですが、ただ、ピアノが全面に出過ぎていて(ほぼ弾きっぱなし)、bやdが完全にバックバンドになっているような気がします。あくまでメインはピアノ。
たまに垣間聞こえるb、dとも相当巧いのですが。ピアノトリオとしては物足りないのですが、どの曲も自然をテーマにしたドキュメンタリーの主題曲のようなスケール感はあり、そういった見方をすれば、なかなか聴きごたえのある一枚でした。
妹尾美里 "La Vie"
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