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2009年1月

無題。

先日のニュースで、厚生労働大臣が雇用対策として、製造業で仕事を失った人材を介護へシフトするプランを発表していました。
確かに介護分野は人手不足だそうで、ニュースも好意的に伝えていたようです。
あきれかえりました。モノが売れないから製造業から人を引き上げましょうと国が言っているのです。
日本は世界に誇れるメイドインジャパンを捨てるのでしょうか?優れた技術力と品質の高さを併せ持つ製造業が今の日本を作り上げたのでは?
技術の進化は激しく、少し立ち止まってしまうとすぐに抜き去られます。時間と人とモチベーションを失ったら、後は衰退あるのみです。
しかも首相がいつも言っている「世界で真っ先に不況から脱する」方法は、高齢者のたんす預金を当てにする事だったのでしょうか。
なぜ世界で最先端を行くクリーンエネルギーを使った技術に資金投入するなり、製造業から離れるにしても、これまた高い技術と品質を誇るアグリ(農業)ビジネスへ力を注ぐなりできないのでしょうか?
これらは外国が買ってくれるモノです。たんす預金は国内だけの需要でしかも限界がすぐに訪れることは目に見えてます。
すごくシンプルで誰でも想像できます。私は支持する政党はありませんが、あまりに場当たりで短絡的な発想を得意げに語る「政府」とやらに本当に失望しました。
ついでにもうひとつ。
今までモノを作る仕事をしていた人が、人を相手にする仕事にそう簡単にシフトできるとは思えません。人にはどうやっても指向性に基づいたモチベーションで動いていると私は考えます。
勿論、食べるために必死になって「変わる」努力をする人も多いでしょう。でも生まれ持った指向性を変えるということは、どこか無理をするということです。
介護する側も、される側も、本当に幸せな結果ははたして生み出されるのでしょうか?

さて、気分を変えて。
新年早々に発売された、テリエ・ゲヴェルトの新作です。しかもピアノがエンリコ・ピエラヌンツィ。いかにもイタリア的な音色の叙情派、大物です。
1曲目、ああこれはピエラヌンツィが強いな、と思いました。シシリアの風が吹いています。大好きなクリスチャン・ジェイコブとの組み合わせのようなしっくり感が感じられません。
しかし、2、3曲目と聴いていくうちに、だんだん両者が近づいてきます。叙情的と一言でいっても、ゲヴェルトとピエラヌンツィの表現方法はアプローチが異なるのは確かだと思いますが、コンビネーションとしては面白いと思いました。
しかしやっぱり私はクリスチャン・ジェイコブとの組み合わせの印象があまりに強すぎて。またいつか組んだ作品が聴きたいです。

■Terje Gewelt "OSLO"
癒し系オススメ
2. Oslo
4. North Prospect
6. Suspension Points
12. Homecoming

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鎌倉ヒトリタビ。

Photo

電車を乗り継いで鎌倉駅に到着すると、ホームはヒトでごったがえしていました。ちょうどお昼をまわった頃合いです。
これは失敗したかな、と思いました。鎌倉は小正月(1月15日)の時期まで混み合うのをすっかり忘れていました。
江ノ電も通勤ラッシュ並みです。殆どが長谷寺や江ノ島へ向かう観光客です。
2駅乗って由比ヶ浜で降りました。電車が走り去ると、急に静寂が訪れました。私の好きな鎌倉の空気です。

鎌倉は小学生から社会人最初の数年間まで過ごした土地です。寺と海の街。そのため、春夏秋冬、老若男女を問わず実際多くのヒトで混雑していますが、一歩路地に入ると、急に人気がなくなり、時間がゆったり流れます。夜も8時を過ぎると殆どの店が閉まり、かき消されるようにヒトが消え去ります。
「三丁目の夕日」で有名な西岸良平の作品に「鎌倉ものがたり」という漫画があります。ミステリー仕掛けで、鎌倉に住む若い文士が、夜な夜な現れる魔物を退治するというストーリーですが、設定は現代なのに昔のよう、流れる時も空気もどこか自分の住む場所と違うようで、なぜか懐かしい。私がイメージする鎌倉に一番近い作品です。

由比ヶ浜の駅から誰もいない路地を数分歩くと、目の前に大きな海が広がります。

カエッテキタヨ。オカエリ。

時間が止まりました。

こんな日は、極めてオーソドックスでシンプルなピアノトリオを。ピアノは軽やかで、でもどこか懐かしく切ない雰囲気を持った一枚です。

■Duke Jordan "Flight To Denmark"
癒し系オススメ
1. No Problem
2. Here's That Rainy Day
5. Glad I Met Pat [Take 4]

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チャロー!インディア

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白く広く清潔な空間に、まさに「異文化」としか言いようがないアート作品が点在しています。
六本木ヒルズの天空に近い場所、森美術館で開催している現代インドアート展「チャロー!インディア」へ行ってきました。
インドで思い浮かぶイメージは、いかにもアジア的な喧騒と混沌ですが、その既成観念を見事に裏切ってくれます。
横たわる象、骨で構成された三輪タクシーなど、モチーフはインド的なものが多いのですが、全くインドの「匂い」が感じられず、まるでこの世に存在しない文化のようにさえ見えます。
これは展示の妙でしょう。ただ広い空間の中で、個々のアートが次々と現れる夢のような印象として残りました。

Michal Tokajの"Bird Alone"。秋頃に購入したCDですが、特に気に留める事もなく棚に並べたままにしていました。
年末に、何気なく聴き直してみたところ、これがなかなかの癒し系。
なんとも言えない寂寥感が心に沁みます。

■Michal Tokaj "Bird Alone"
癒し系オススメ
2. Everytime We Say Goodbye
4. Pentulum
9. Tears
11. Bird Alone

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